鶴岡雛菓子のおひな菓子は、山形県鶴岡市の「木村屋」や「藤田菓子補」「住吉屋菓子舗」などで作られています。
上生菓子で作られたタイやエビ、サクラマスの切り身、庄内柿、孟宗竹、さくらんぽなどがひな飾りの前に添えられるのが、鶴岡雛菓子です。
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「鶴岡雛菓子」の始まりは江戸時代に北前船の寄港地の一つでもあるのが庄内藩の城下町である鶴岡でした。
上方の文化と参勤交代でもたらされた江戸の文化が融合し、独自の食文化が創始されたといわれています。
1800年代には城下の菓子店におけるひな菓子のランク付けがされていました。
その時代の客の好みに合わせつつ、職人たちが独自性を追求してきた技の最終段階が「鶴岡雛菓子」なのです。
かつては、「菊一」呼ばれる打ち物(落雁)の上に、同じ打ち物のお多福やタイ、ゼンマイ、タケノコ、アメ細工でできたキノコなどが置かれた盛り菓子スタイルが主流でした。
今日では、白あんと*求肥(ぎゅうひ)で作った練りきりです。タイやエビといった縁起物のほかに、地元の特産の温海カブや民田ナス、外内島キュウリなども色鮮やかに再現されています。
*求肥;こねた白玉(しらたま)粉に水あめ・砂糖を加えて練り、蒸して、薄いもちのようにした菓子。
1994年に、全国に例がないひな菓子として報道されて鶴岡雛菓子が注目されました。
200年ほど前には鶴岡市沿岸部でしんこ(白米をひいて粉にし、水でこねて蒸してついたモチのようなもの)の細工をひな壇にあげたという記録があります。
鶴岡雛菓子は旧暦の3月3日ごろまで売られています。
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