ひな祭りのさまざまな行事

曲水(きょくすい)の宴(えん)

毛越寺曲水の宴

曲水の宴(きょくすいのうたげ(えん)、ごくすいのうたげ(えん))は、庭に曲がりくねって水を流す川をつくり上流から桃の花を浮かべた酒の盃を流します。

 

その盃が自分の目の前を通り過ぎる前に詩歌を詠む遊びが、曲水の宴です。

 

川の水で穢れ(けがれ)をはらう上巳の節句が古代中国から伝わるとともに、それにまつわる慣習として、かつて目本の宮廷貴族たちが催した優雅な遊びでした。

 

その曲水の宴を、書聖、王義之が漢詩集に詠み、序文の草稿のつもりで書をしたためたところ「蘭亭序」という書の最高峰の作品が生まれたそうです。

岩手県の平泉「毛越寺」 ~ 優雅な曲水の宴

雛祭り 曲水の宴・ひいな遊び・流し雛・潮干狩りと踏青(とうせい)|桃の節句の行事

岩手県の平泉、毛越寺の行事、曲水の宴(ぎょくすいのうたげ)という行事をご存知でしょうか。この行事は毎年5月の第4日曜日に行われています。庭園の川に盃を浮かべて、その水の流れに合わせた和歌を詠むという遊びが、平安時代にありました。

小舟で曲水の宴の会場へ渡る

この遊びを再現したのが、曲水の宴というものなのです。
参加する歌人たちは、平安時代の衣装を身にまとい、水辺に座り歌を詠みます。
この他にも若女の舞などが披露されます。

曲水の宴

こうして昔の衣装を着て、髪型も当時のようにセットし、こうした再現を行うと、本当に不思議な気持ちになるものです。

 

まるで平安時代にタイムスリップしたかのようなこのお祭りは、大変優雅で見ごたえのある行事となっています。

 

厚い辞書や歴史の冊子でしかみたことがなかった情景が目の前に現れる行事、曲水の宴は、お子さんにも見てもらいたいと思います。

 

平泉の毛越寺ならではのこの行事に一度参加してみてはいかがでしょうか。
平安時代がもっと好きになるかもしれませんよ。

ひいな遊び

平安時代、宮中や貴族の子どもの間で、ひいな遊びという、紙やわらで作った人形遊びが流行りました。

 

雛人形の「ひな」とは、小さなかわいらしいものともいわれますが、むしろ男女一対という意味だったようです。

 

この遊びが雛人形のルーツの一つという説がありますが、ひいな遊びそのものは、桃の節句と関わりのない宮廷女児の遊びでした。

 

昔、十二月の初午(はつうま)の日に行なわれたという大吉之咩祭り(おおみやのめまつり)では、竹の柄につけられた衣笠に男女三対の人形と、一人の従者の人形を結び下げたものを、ひいなと呼んで祀ったとか。

 

そのひいなは、神さまの象徴であり、雛人形を飾るのも、そんな信仰の名残りではという説も。

流し雛

地方によっては、三月三日の夕方に、簡素な雛人形をお供え物とともに川に流す、流し雛の慣習があります。

 

たとえば桟俵(さんだわら)を舟にして、紙でつくった雛一組と、菱餅や桃の花、線香やひなあられなどを載せて川に流します。

 

人形を流したならわしに由来するといわれ、けがれや災いを流す意味合いがあるそうです。

潮干狩りと踏青(とうせい)

古来日本では、春先に川や海で身のけがれを洗い浄めるならわしがあったそうですが、この時期に潮干狩りや磯遊びをする慣習は全国的に見られ、古い行事の名残りと思われます。

 

このとき蛤(はまぐり)がとれたことから、桃の節句の食卓に上るようになったのかも知れません。

 

また海や川のないところでは、潮干狩りの代わりに野山へ入って草木の生命力をいただく、踏青(とうせい)という慣習が中国から伝わっています。

 

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