【みなとや】伝統製法の「ひなあられ」
ひなあられ 関東と関西の味の違い
「雛祭り」に食べる雛あられ、関東と関西で全く違う
ひなあられが関東と関西では、見た目も味もまったく全く違うってご存知でしたか?
うどんやもちの形、風習など、関西と関東ではたくさんの違いがありますが、ひなあられもそうです♪
大きさと形が違う
関東のひなあられ
- 関東のひなあられは米粒大で、お米をふくらませて作るポン菓子なので形も米粒のような形です。
- 関西は直径1cmくらいのころころとした丸い形で、餅を賽の目に切って焼いているためです。
味の違いは? 関東は砂糖・関西はしょうゆ
- 関東のひなあられは砂糖で味付けをしてるので甘いです。
- 関西は「たまり醤油、えび、素焼き」のいろいろな味が混ざったものをひなあられといいますので、塩味やしょうゆ味が普通です。
作り方も違う? 関東はお米をふくらませる・関西は餅を乾燥させて焼く
- 関東では、お米をふくらませたポン菓子を、それぞれ用意した色の砂糖で丁寧にコーティングしていきます。今はメーカーによって作り方も異なるようです。
- 関西のひなあられは、切った餅を乾燥させてから焼いて作ります。いわゆるあられです。もともと雛祭りにかかせない菱餅を砕いて炒ったのが始まりとされています。
なぜ、関東と関西で食べられているひなあられが異なるのでしょうか。
関東には江戸時代から江戸の庶民に食されていた「爆米(ハゼ)」がもとになったという説があります。
「爆米」はもち米を煎って作られ、米がはぜると稲の花のようになることから、江戸では豊作を祈願して自宅にお供えしていました。元日に「はぜ売り」が現れるほど、江戸の町では煎ったお米がお正月の縁起物としてもてはやされていたのです。
また、日頃からお釜に残ったご飯粒を干して保存しておき、その干し飯をあぶって作った」、「米をじかに炒って作る爆米(はぜ)という菓子が江戸ではやっており、それを『ひなあられ』と命名したから」など諸説あります。
一方、関西では元来あった「あられ」に雛祭に食べる「ひなあられ」という名前が付けられました。
「ひなあられ」という食べ物は昔からあった訳でなく、「ひなあられ」という言葉だけが明治時代に京都から発祥しました。
その中で関西では元来あった「あられ」に雛祭に食べる「ひなあられ」という名前が付けられました。一方、関東には江戸時代から江戸の庶民に食されていた「爆米(ハゼ)」という米を直に煎って作った米菓子を「ひなあられ」と命名したのです。
伝統製法のみなとやでは、江戸庶民の米菓子「爆米」を原点とする「ひなあられ」を、原料にこだわり、無添加、全工程手作りで製造しています。
東京、門前仲町、創業昭和23年の老舗の味は、江戸庶民の米菓子「爆米(ハゼ)」を原点とする「雛あられ」を取扱っています。
また、他店にはない珍しい風船型の「ひなあられ」を手作りで作っておりますのでこちらもお試しください。
【動画】みなとやの伝統製法、ひなあられ製造工程
① ひなあられの生地を作る1・餅を伸ばす
② ひなあられの生地を作る2・餅を細かく切る
③ ひなあられを焼き上げる
④ ひなあられの味付けの様子