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伝統的工芸品に指定される雛人形
埼玉県です♪
埼玉県さいたま市岩槻区で盛んに作られる日本人形
節句人形のひな人形や五月人形などの生産量、額は埼玉県が日本一です。
さいたま市(旧岩槻市)岩槻区を中心とした地域は、材料となる桐の産地で、塗装に使う良質な水にも恵まれていたため一大生産地として栄えました。
衣装びな以外に、東京都台東区が中心である「江戸木目込人形」も、さいたま市で作られ、東京と埼玉両方の伝統的工芸品に指定されています。
江戸木目込人形の魅力
衣装を木型の切れ目に挟み込んで作る江戸木目込人形。
その魅力は、衣装びなに比べて派手さはありませんが、ボディが木のため、型崩れ・衣裳くずれしにくく、子供でも扱いやすい上に、何年も元の美しい状態のまま保存がききます。
日常的な使い勝手の良さが、木目込人形の特徴の一つと言えます。
280年の伝統技法を現代に受け継ぐ江戸木目込作り専門店、真多呂人形
埼玉県知事指定、伝統的手工芸品(人形)
- 岩槻人形;絹織物で仕立てた着物を実際に着付けるように作るのが特徴です。
- 江戸木目込人形;桐粉を生麩糊で固めた胴体に筋彫りをし、そこに布地をヘラで入れ込んで着せ付けて作るため破損しにくく丈夫。
- 越谷ひな人形;関東風として知られ、京風と比べて形が大きく、全体にきらびやかで、独自の優美さを持つひな人形として発展。
- 所沢人形(雛人形);主に着付けを得意として発展。いまでは思い出の着物帯から人形の衣装を制作することができる工芸師もいます。
- 鴻巣びな;「関東三大雛市」のひとつ。諸説ありますが江戸時代前期に京都の仏師が鴻巣に移り住み土雛を作ってことが起源。
箇条書き文章引用先:ちょこたび埼玉~埼玉の風土が生んだ伝統的手工芸品https://chocotabi-saitama.jp/tradition/
ひな人形 「木目込人形」と「衣裳着人形」
- 雛人形には衣裳着人形と木目込人形があります
【動画】木目込人形「真多呂人形」製作工程
動画時間;2分11秒
- 動画引用先;真多呂人形 TVCM 製作工程
- https://www.youtube.com/watch?v=gJGKOfE8LUo
木目込(きめこみ)ひな人形
人形の胴部に溝を掘り、そこに布地を埋め込んでいくことで幾重もの美しい衣装を表現するのが「木目込人形」です。
いまからおよそ80年前、江戸時代の京都で作られた木製の人形が「木目込人形」の始まりとされています。
桐素材などで作ったお人形に、着物の裂地や帯地などを貼って木目込むという技法です。
きめ細かな細工はもちろん、型くずれしにくいのも特徴のひとつで、手書きの味わいあふれる、かわいらしお顔も魅力的。
シンプルなシルエットで表現した、華やかな格調高い佇まいは、モダンなひな人形としても人気があります。
【動画】衣裳着ひな人形
お人形のため仕立てた着物を人形に着せ付けているのが「衣裳着人形」。
着物の裂地や帯地などを用い、袖や衿、見頃など、お人形に合わせて裁断し、縫製しています。
衣裳着ひな人形
殿の衣装である束帯はもちろん、十二単の衿や袖、袴の重なりなど、たくさんの生地を使った豪華さや優美さをお楽しみいただけます。
また、お顔は面長で、大人びた美しい表情が主流です。
雛祭りの起源~人形は災厄から人を守る存在だった
ようやく春めいてきた三月三日、今年も雛まつりの季節がやってきました。
華やかな印象のある雛まつりですが、現在のように雛人形を飾って祝うようになったのは、実は江戸時代の初めといわれています。
雛まつり(桃の節句)の起源は、端午の節句や七夕と同様に「五節句」の「上巳の節句」という三月の初めに宮中で行なわれていた祓いの行事と伝わります。
- 上巳(じょうし/じょうみ)とは3月上旬の巳の日という意味で、のちに日付が変動しないよう3月3日となりました。
その起源は300年頃の古代中国で起こった上巳節にさかのぼります。
昔から季節や物事の節目には、災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、川の水に心身の穢れ(けがれ)を流して厄を祓う行事や、杯を水に流して宴を催す曲水の宴などが行われていました。
つまり、季節の節目の邪気祓い行事として、老若男女を問わず皆の幸福を願う行事だったのです。
その上巳節を遣唐使が日本に伝えたといわれています。
穢(けが)れ祓いと人形遊び、二つの行事の融合
川の水に心身の穢れ(けがれ)を流して厄を祓う行事「上巳の節句」。
上巳の節句は、雛祭りの起源ですが、元々は紙などの簡素な素材でつくられた人形に穢(けが)を移して川などに流していました。
- 立雛(たちびな)を見れば、それは一目瞭然です。
- 自立しない人形で、飾ることを目的としていなかったことがわかります。
- 画像引用先;文化遺産オンライン 古式立雛 (こしきたちびな)
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/563850
古式立雛
人形には代わりに災厄を引き受け人を守る力があると考えられていたのです。
現在のように病気やウイルスに対する知識がなかった時代、感染症がが流行すると人々は人形に祈ったのでした。
例えば、江戸時代に猛威をふるった「疱瘡(ほうそう)」。
かつては死に至ることも珍しくない重篤な感染症で、全身にできものが生じる恐ろしい病気でした。
疱瘡を引き起こす疱瘡神は赤い物を好むとされ、全身赤づくめの精霊「猩々(しょうじょう)」を疱瘡神と同一視し、病いが軽くすむようにその人形に願っていたといいます。
京都と江戸では飾り方が異なっていた
雛人形の東西~豪華な江戸と実質的な上方の雛飾り
雛人形といえば、お内裏様とお雛様、三人官女や五人囃子の人形とたくさんの雛道具が階段状に並べられた様子を想像する方が多いはず。
そうした豪華ないわゆる「段飾り」は、江戸時代の終わりに、武家の雛飾りにならって現在の東京・江戸で完成したといわれています。
段飾り
江戸の武家大名の雛飾りは、姫君の婚礼道具と、文様や制作技法もまったく同じ、つまり本物の婚礼道具のミニチュア版といえるほど精巧で豪華なものでした。
また、町人の娘が武家に奉公しており、雛まつりの頃には近親者も屋敷の雛飾りを拝見することが許されていました。
こうして武家の雛飾りが町人に影響を与え、江戸周辺に「段飾り」が広まっていったとされています。
【動画】東京国立博物館~特集「おひなさまと日本の人形」
動画引用先:
- TokyoNationalMuseum
- 【オンラインギャラリーツアー】三田研究員が語る、特集「おひなさまと日本の人形」
- https://www.youtube.com/watch?v=Cz3aqOIII4M&feature=youtu.be
「御殿飾り」が主流の京都や大阪にあたる上方
では、京都や大阪にあたる上方の雛飾りはどうかというと、内裏雛が建物の中にはいっている「御殿(ごてん)飾り」が主流でした。御殿飾り雛
画像引用先:
- 日本玩具博物館(https://japan-toy-museum.org/about)
- 春の特別展 「雛まつり~御殿飾りの世界~」
2020年2月1日(土) ~ 2020年4月12日(日)
御殿とは貴人の屋敷のことで、ここでは天皇の住む京都御所を意味します。
建物のモデルとされたのは紫宸殿(ししんでん)。
これは当時の一般の人々が天皇の姿を拝見できたのは、即位礼が執り行なわれる紫宸殿からだったためではないかと言われています。
紫宸殿
画像引用先:
- 東京国立博物館(https://www.tnm.jp/)
- 1089ブログ「特集 おひなさまと日本の人形」
雛飾りの「左近の桜・右近の橘」は、平安京の紫宸殿の前庭に植わっている木々なのです。
この御殿を最上段に置き、雛段自体は二股程度、五人囃子が飾られることはほとんどありません。
江戸のような豪華な雛道具は少なく、代わりに江戸のものにはまず見られないおくどさん(台所)や調理道具が多くみられます。
江戸時代の終わりの書物によると、「この厨房道具は、女子に家事を習わせるため、と記されています。」
上方の実質的な教育方針が雛飾りから見え隠れします。
精巧につくられた台所道具は、上方の女の子たちの目に楽しげなおままごと道具として映ったことでしょう。
文化財と伝統を今に伝える京都国立博物館のお雛様
画像引用:京都国立博物館 特集展示 雛まつりと人形
2023(令和5)年2月4日(土) ~ 3月5日(日)
毎年、歴史あるお雛様が並ぶ、特集展示「雛まつりと人形」を催している京都国立博物館。
京都の旧家や寺社から寄託・寄贈を受け「雛蔵」と呼ばれる保管所があるほど、数多くの人形を有しています。
大正15年にはすでに特別展を開催しており、昭和56年からは現在のように毎年の開催になりました。
京都国立博物館は、歴史ある人形を守るとともに、雛人形を展示することで、人形に込められた人の想いや伝統を次世代に伝えているのです。
雛祭りの別名「桃の節句」とは
ひな祭りは、別名「桃の節句」とも言います。
何故「桃」なのか、簡単にご紹介いたします。
ひな祭りは、五節句(五節供とも)の一つ。
季節の節目に当たって心して邪気を祓い、新しい季節を迎える為のものでした。
邪気祓いの為に、その季節に生き生きしている旬の植物を食し、その力を自分の身体に取り入れる意味があったのです。
桃には様々な言い伝えや信仰があるのです。
古事記には、イザナギノミコトが黄泉の国から追ってきた鬼を、桃の実を投げて撃退したと言う話があります。
例えば、鬼を倒したので、有名なのは、桃から生まれた桃太郎です。
他にも、不老長寿の実、桃を食べて仙人になった中国の話などがあります。
桃まんじゅう | |
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時代とともに変化してきた雛人形
立雛(たちびな)
雛祭りの起源である、人の穢れを紙や木でできた人形(ひとがた)に移し、川などに流す祓いの行事の形式を伝える。自立しない人形で、飾ることを目的としていなかったことがわかる。
元禄雛( げんろくびな)(古式享保雛 こしききょうほうびな)
江戸時代前期の元禄時代頃に流行したと考えられている形式。坐り雛(すわりびな)になり、男女ともに手先がつく。男雛の髪の毛と冠は頭と一緒につくり黒塗りに、女雛は十二単のような装束を来ている。
- 画像引用先;文化遺産オンライン 元禄雛(古式享保雛)
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/390477
享保雛(きょうほびな)
江戸時代中期に町人の間で大流行し、その後も良くつくられた。面長で端正な顔立ちで、約50cmにもおよぶ大きさのものも。毛髪が毛植えになり、公家装束を模した豪華な衣裳を身につけている。
- 画像引用先;文化遺産オンライン 享保雛
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/533813
有職雛(ゆうそくびな)
装束に詳しい公家の監修のもと、公家や武家ためにつくられた特別注文の雛人形。有職とは、宮中の伝統的な儀式や行事にともなう知識のこと。忠実に公家の装束を再現しているのが特長。
古今雛
江戸の名工である二代目・原舟月(はらしゅうげつ)が大成したとされる現在の雛人形の原形。江戸での流行を受け、上方でもつくられるように。公家装束にならうも、より豪華華に仕立てられている。
- 画像引用先;文化遺産オンライン 古今雛
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/512890
次郎左衛門雛
京都の人形師・雛屋次郎左衛門がつくり始めたとされる丸顔に引き目、かぎ鼻、おちょぼ口のおっとりとした面貌が特長。大名家や公家子女らが入寺した門跡尼寺に伝わる例が多い。
- 画像引用先;文化遺産オンライン 次郎左衛門雛
- https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/251529/3
桃の節句の料理
ハマグリのお吸い物
雛祭りのとき、なぜハマグリのお吸い物を飲むの?
日本の季節ごとの行事に関しての本を探し出しまして、ひな祭り(桃の節句)の項を見たら以下のように書いてました。
- 左右の貝殼がぴったりと合うことから夫婦和合に通じるとして、女の子の幸せな結婚生活を願うために作られる縁起物の料理。
- 蛤は、一対の具がぴたりと合わさって、他の具とは合いません。そこから転じて、一組の夫婦が一生添い遂げますように、との願いを込めて、桃の節句では、蛤のお吸い物をいただきます。
ネットで調べて書き直してまとめました。
蛤雛祭りには、赤飯とハマグリのお吸物を食べて祝う地方が多いようですが、これはハマグリの殼(の蓋(ふた))が、他のハマグリのとは絶対に合わないことから、「貞操(ていそう)堅固である」という意味があるのです。
江戸時代の武家社会では、女子の貞操は絶対に守られなければならないという不文律があり、嫁入り道具にハマグリ(貝合わせの道具を入れる貝桶)を新郎の家に運んだそうです。
現代では、貞操といってもただ堅苦しいだけの感じしかありません。
(家庭によっては、女性の貞節の意味を教えているかもしれませんね♪)
そこで、雛祭りのハマグリには、女の子が幸せな人生を送ることができるようにとの願いが込められている、と説明されることがあるようです。
繰り返しになりますが、ハマグリの蝶つがいのような元の部分が、別々の貝の殻だと絶対に合わず、閉まることもなければキレイな形に合わさることもありません。
このことから、仲の良い夫婦を表し一生一人の人と連れ添うようにという願いが込められています。
ですから、ハマグリのお吸い物には、一対の蛤の具には、具を二つ入れます。
桃の節句の基礎知識一覧
■このページの以下の項目の文章引用先:
- 「雛祭りの起源~人形は災厄から人を守る存在だった」
- 「雛人形の東西~京都と江戸では飾り方が異なっていた」
- 時代とともに変化してきた雛人形
・参考雑誌:「月刊 茶の間 2021早春号3」の雛祭り特集ページ「文化財と伝統を今に伝える京都国立博物館のお雛様」を書直しました。(株式会社 宇治田原製茶場【15年連続モンドセレクション金賞受賞!】誰でも簡単・おいしく淹れられる日本茶「こいまろ茶」100gの定期購入で送付されてくる雑誌。)